SK8 第1話をより楽しむためのトリックと小ネタの適当な解説
アニメSK8を楽しむ為に、スケートボードの構造やトリック、アニメ内の小ネタについて調べたので、まとめて記事にしました。 私と同じSK8を見るまでは「スケボーって何?」ってレベルの素人向けの内容です。 他にDope Sketchの車とバイクの話とかしてます。
はじめに
SK8、久しぶりにこんなにどっぷりとアニメにはまりました! 出てくるキャラ達が皆魅力的過ぎる上に、キャラデザ、作画、声優と隙がない。 特にキャラデザは三白眼好きには堪らないものがあります。
今現在は4話まで公開されてますが、次回が楽しみでしょうがないですよ。 反面、私はスケートボードについては殆ど知らなかったので、作中で披露されるトリックについて理解できないのが悔しくて調べてみました。
初回なので、汎用的な設定の話もあって少し長いです。すいません。 ただ、実際のスケボー事情を知ると、より深く作品が楽しめると思うので、読む価値はある内容にはなったかなと思っています。
スケートボードのレース〝S〟とかありえない?
私もSK8の第一話を見た特は、スケボーと言えば公園なんかでオーリーのようなトリックをするもので**「スケボーを使って頭文字Dみたいなダウンヒルレースとか、完全なフィクション」だと思っていました。 ところが、調べてみると現実にスケボーを使ったダウンヒルレースが行われてる**んですよ。 初めて見た時はほんとに驚きました
スケボーで高速で滑り降りる様は、正にリアル〝S〟が繰り広げられています。 事実は小説よりも奇なりですね。
お前の幸せは何だ
プロローグでレキが回想する子供時代に見ていたテレビのヒーローの台詞。
「お前の幸せは何だ」 「何が幸せか分からないまま終わるなんて、絶対に嫌だ」
解説する必用もないとは思いますけど一応。 これはアンパンマンのマーチですね。 該当箇所はアニメのオープニングに使われていた2番冒頭の歌詞です。
ミアの部屋にある漫画は寄生獣?
背表紙の色合い、タイトルが三文字、作者名が名字が二文字でスペースがあって名前が一文字。 凄く似ていると感じたのですが、どうでしょう?
ミアの部屋は、カーテンが星空で、太陽系の星々と宇宙飛行士の小物がつり下げられてるのも気になりますね。 スケボー、犬猫以外に宇宙も好きだったりするんでしょうか?
Till Death Do Us Part
愛抱夢(神道愛之介)のデッキのグラフィック、ハートの下に書かれている文字「Till Death Do Us Part」の意味は**「死が二人を分かつまで」** 結婚の誓いで用いられる表現だそうです。
レキのパンツは紫
3マコだけパンチラしてます。 セクシー
Dope Sketchの社用車は旧型のミニ・クーパー
車内のカットが多く、外観が確認できるのはこの画像の右端に引きで写るワンカットだけでした。 よく見るとフロントドアにDope Sketchのロゴが入ってますね。 BMW傘下になってデザインが変更される前のモデルです。
ロゴは視認できませんが、特徴的な白く塗られた天井とボンネットのラインで判別できますね。 リンク先の写真でもベースカラーが同じ緑色で分かりやすいです。
ビーフ
ビーフ(beef)という英語は「牛肉」以外に「喧嘩」という意味でも使われるそうです。 ヒップホップでラッパーが対決することもビーフと呼ばれているので、こちらの方が馴染みがありますね。
その語源については下記を参考に。
語源は1984年にアメリカのファーストフードチェーンの「Wendy’s(ウェンディーズ)」という企業が宣伝CMとして公開した映像から来ているいわれております。 このCMで他社のハンバーガーより牛肉のパテの量が多いことをアピールするため、CM中にお婆ちゃんが他社のハンバーガーのパテを見て「Where’s the beef?(肉はどこ?)」と皮肉ったセリフを言い、それがキャッチフレーズとなり、ハンバーガーショップのけなし合う様をそのまま引用して揉め事を「Beef(ビーフ)」と呼ぶようになったと言われております。 https://nekuradj.com/beefculture/
リンク先には元のCMの動画が貼られていますが、こういう攻撃的なCMは日本にはない文化なので面白い。 SK8内におけるビーフは、喧嘩というよりはレースとほぼ同意義って感じですね。
ランガはなんで「中型免許」を持っている?
この時のランガはこの時まだ高校の制服も出来てない状態。 海外から来て間もないので、日本で定番の免許所得の合宿や、試験場での試験で中型免許を所得したというのは考えづらいかと思います。 それに実用性が高く、身分証代わりで所得されることも多い車の免許と違って、バイクの免許をそんなに急いで所得する必要はないですからね。
なので、カナダでバイクの免許を所得しており、日本で使えるように申請したと考えるのが自然かと思います。
運転免許を日本で切り替える際は試験が必要ですが、取得した国によっては免除される場合もあるため注意しましょう。また、運転免許証は身分証明書としても強力なので、必ず住んでいる地域で免許の切り替えを行う必要があります。 https://shirofune.jellyfish-g.co.jp/others/drivers_license
上記の試験免除にはカナダも含まれているので、視力テストさえ合格すれば日本でもバイクが運転できます。 ただ、海外のバイクの免許事情は事情は日本とは違い、カナダではバイクに免許に排気量の制限はないそうなのです。 しかし、オカ店長の「君免許ある?」に対して「中型って奴なら」と答えていますよね。 これは大型免許の所得は18歳以上という年齢制限で、カナダの免許を切り替え申請する際に、中型免許扱いになったということではないかと思います。
カナダのバイク事情を解説していらっしゃるサイトによると、カナダでは積雪で乗れる期間は短いのに保険もバイク用品も高く、実用で乗るものではないらしいのですが、それでも免許を乗っていた辺り、ランガの家はかなり裕福な家庭だったのでしょう。
カナダ各州共通点として、運転免許証を取得できる年齢が16歳と定められているため、免許取得年齢が18歳と定められている日本と大きく異なる点と言えるでしょう。 https://www.englishpedia.jp/blog/canada-study-abroad-drivers-license
と車の場合も日本とは所得できる年齢も違うので、趣味性の高いバイクの免許を持っているのならランガはカナダの車の免許を持っている可能性もありますね。
フィンガーボード
レキがランガにスケボーの説明をする時に使用している小さなスケボー。 正式には**「finger board」**と言うそうですが、ネットを見ると日本では指で扱うスケートボードとして「指スケ」と略されることも多いようです。 日本語版wikipediaには情報が殆どなかったので、英語版wikipediaで調べてみました。
これは1960年代後半には個人制作のものが存在しており、その後スケボーショップのノベルティのキーホルダーとして普及していったそうです。
最古の映像としてはPOWELL PERALTAというスケボーブランドのビデオに記録されている1985年のものがあるとのこと。 1987年からは実際に存在するスケボーを再現したものが売られるようになったそうで、海外では大会も開かれてるぐらい競技人口が多いらしいです。
他にも指用のスケボー以外に、フィンガースノーボードも存在するそうです。 ランガがこれをやってる絵も見てみたい。
SK8のグッズとして各キャラモデルのフィンガーボード売ってくれませんかね? あまりキャラがプリントされたグッズを買うことはないのですが、こういうのなら凄く欲しい。
ランガの大食いキャラ
後々の話では露骨なんですが、第一話を最初に見た時は、全くツッコミがないままで自然に流されるので気がつきませんでした。 よく見るとフランスパンサイズの巨大なカツサンドに、牛乳が1リットルパック、そしてそれ以外に袋一杯のパン。 これを黙々と食べているのが面白い。 バイトしても全部食費に消えているのではって量ですね。
Dope Sketchのバイクはクロスカブ110?
クロスカブには50ccモデルもありますが、作中で二人乗りしてることと、バイトの条件に中型免許が必要だったことから110ccのモデルでしょう。 50ccの原付では二人乗りできませんから。
ただヘッドライトのフレームや、フォークブーツがなかったり、フロント周りのデザインが微妙に違うんですよね。 フロントフェンダーの特徴的なデザインは同じなのですが、何かカスタムモデルなんでしょうか?
ターン中に地面に手をつけて火花が上がっているのは何?
これはグローブの手の部分にブレーキ用のパッドがついていて、それが火花を散らしているんですね。
〝S〟の参加者がみんなグローブしているのは、転倒時の保護だけではなく意味があるですねー。 下記の動画で、実際にカーブ中に火花が上がってるのを確認できます。
ランガのスノーボード由来のトリック
シャドウを「何だあのターンは!?」と驚かせる、ランガのターン。 これはスノボのリバースターンと呼ばれるテクニックなんじゃないかなと。
そして、その後に途中で失敗し「そうか、タイヤがついてるんだった」と気がつくシーンがありますね。 これはスノーボードは車輪の代わりに板底面全体を使って滑り、挙動を金属のエッジを雪に立ててコントロールするので、ランガはスノボ感覚でエッジを地面につけるように滑ろうとして失敗した、という演出だと思われます。 スケボーはスノボと比べると、車輪の分だけ地面から高くなるので感覚も違うでしょうしね。
そして1話のラストでランガが見せる超格好良いジャンプは**「バックサイドロデオ」**という技。 これについては2話でランガがレキに技名を教えていますが、以下の動画で実際に飛んでいる様子が見れます。
スケボーの大会でも「Big Air」という競技では巨大なランプを使って大ジャンプをして競います。 ですが、スノーボードのように脚が固定されていないなからか、使われるのは横回転のトリックで、バックサイドロデオように上下が逆さまになる縦回転のトリックはないようです。
というか雪上とは違い、〝S〟の舞台である廃工場でこんな技を失敗したら怪我じゃ済まないでしょうね。 いくら技術があっても、実行できるランガの度胸が凄すぎます。
次回予告
レキ「なぁなぁランガ、カナダってどんなとこ?」 ランガ「広い」 レキ「いつも何食ってるの?」 ランガ「プーティン」 レキ「口癖は?」 ランガ「ソーリー」
という予告の会話に出てくる料理プーティンは、カナダの料理でフライドポテトにグレービーソースとチーズをかけたものです。
明らかに高カロリーな内容ですが、これをいつも食べて太らないなら、ランガにとって日本の食事じゃカロリーが足りないのかもしれませんね。
おわり
というわけで第1話の気がついた点の解説でした。